月次決算に2〜3週間かかり、数字が出た頃には既に翌月半ばを過ぎている——こうした状況では、経営判断のスピードが上がらず、資金繰りの予測も立てづらくなります。月次決算の早期化は、単なる経理業務の効率化ではなく、経営の質を高めるための重要な施策です。
月次決算が遅れる3つの典型的な原因
1. 証憑の回収遅れ 各部署からの請求書・領収書の提出が遅れ、締め日から1週間経っても全ての証憑が揃わないケースが多発します。特に営業部門の交通費精算や接待交際費は、月末近くまで提出されないことが常態化しがちです。
2. 仕訳入力の滞り 経理担当者が日々の業務に追われ、仕訳入力が後回しになることで、月末に大量の処理が発生します。結果として入力ミスが増え、チェックに時間がかかる悪循環に陥ります。
3. チェック体制の不足 一人の担当者が入力から照合まで全てを担当し、最終確認も形骸化しているケースでは、誤りの発見が遅れ、差し戻しと修正に時間を取られます。
5営業日以内に完了させる早期化の仕組み
締め日の前倒しと証憑のデジタル回収
月末締めを25日締めに変更し、残り数日分は翌月初日に追加計上する運用に切り替えます。同時に、紙の証憑をスマホ撮影してクラウド経費精算システムに即時アップロードするルールを徹底することで、証憑待ちの時間を大幅に削減できます。
BPOによる即日処理と複数チェック
BPOチームは証憑がアップされた時点で仕訳を起票し、当日中に計上まで完了させます。入力担当とチェック担当を分離し、さらに公認会計士・税理士がレビューする三重チェック体制により、精度を保ちながらスピードを実現します。
Before / After の比較
| 項目 | 従来(社内処理) | 早期化後(BPO活用) |
|---|---|---|
| 証憑回収 | 翌月10日頃 | 当月26日 |
| 仕訳完了 | 翌月15日 | 翌月2日 |
| 月次確定 | 翌月20日 | 翌月5日 |
| 経営会議 | 翌月末 | 翌月第2週 |
この仕組みにより、経営陣は月次数字を見ながらリアルタイムに近い判断ができるようになり、資金繰りの予測精度も格段に向上します。
月次決算の早期化には、証憑回収ルールの再設計とBPOによる処理体制の構築が不可欠です。当事務所では、貴社の業務フローを分析し、5営業日以内の月次完了を実現する仕組みづくりを支援しています。